2006年06月09日

◆「麺屋しゃかりき」/らーめん

 関西遠征初日一軒目。地下鉄二条駅からは徒歩10分弱くらいかな。「鏡花」で修行経験があると聞いていたので全体的に繊細なイメージがあったが、なかなかざっくばらんな外観、内装だ。11:20頃到着で、先客4、後客4。メニューの右端には「当店の人気メニュー」としてつけ麺があり、非常に悩ましい所だが、ここはやはり「ラーメン(650円)」で。その他、和風ラーメンや季節の限定品などもあるみたいだ。
「ラーメン」
 さて、出てきたラーメンは思い切り白濁し、トロミも強い豚骨ベースの物。外観もそうだが、「鏡花」出身と聞いて想像していたあっさり味とは随分異なる。正直意表をつかれた。トロミに関しては、博多や久留米のラーメンと比較しても遜色ない強さかもしれない。ただ油の重さはさほどでもなく、「ぎっとり」と言う感じではない。ただ、豚骨の匂いに押されているのか、煮干しの匂い自体はあまり強くは無かった。

 ちょっと気になったのは、独特の酸味のような風味があった事。もしかしたら煮干しの出方が独特なのかな?後半冷えてくると、その風味がかなり強まっていた。

 麺は細めストレートだが、博多系よりも、やはり京都のぽくぽくした食感に近いかな。スープの持ち上げはまあまあ。ネギは京都らしく青ネギをキレイに切ったもの。もしかしたら九条ネギかな?

 再訪があれば、一番人気と言うつけ麺も試しておきたい。

posted by しう at 23:30| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「麺や 高倉二条」/らーめん

 関西遠征初日二軒目。割烹のような外観で、店頭に書かれた「らーめん」の文字も控えめ。気が付かずに一度通り過ぎてしまった。【爆】。カウンターのみのこじんまりした店内では、男性スタッフ二名が丁寧でそつのない接客をしている。らーめん(700円)を注文。つけめんを頼んでいる客も多い。


「高倉二条 外観」「らーめん」
 ラーメンは、底の深いちょっと変わった丼で提供される。魚介が主導する和風醤油味は、「渡なべ」@高田馬場の味を洗練させてたおやかにアレンジしたと言う印象かな。太めで、ごりっと繊維感の残るメンマも少し「渡なべ」を連想した。いやまあ、あれほどにぶっとい訳ではないんだが(^_^;)。

 ただし、麺は「渡なべ」とは全くの別物。全粒粉を使った麺は、ややねっとりした歯触りで、小麦の香りが強烈だ。方向性としては、黒小麦麺の食感や香りに少し近いかな。

 最初は「おとなしめの和風トンコツ醤油」と言うイメージだけだったが、食べ進んでいくと、「医食同源」を謳うこの店のスープの良さが徐々に判ってくる。一般的に、ラーメンは食べ進むうちにどうしても油や塩分、そして「飽き」もあって、だんだんキツくなって来る事が時々あるが、ここのスープは最後まで全く抵抗なくすいすい飲める。今日は連食なので敢えて残したが、普通に一杯食べに来ていたら、何の迷いもなく完食していただろう。おそらくは、良い素材をていねいに合わせてあるんだろうなと思う。作り手の気持ちがこもっているラーメンだった。

 ここも再訪して、つけ麺を試しておきたいなあ。
posted by しう at 22:30| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「らーめん創房 ぱこぱこ日本一」/ぱこぱこ極上塩らー麺

 関西遠征初日三軒目。店頭の看板と、らーナビ上の登録では「らーめん創房日本一」となっているが、店名は「らーめん創房ぱこぱこ日本一」。のれんには「日本一」ではなく「ぱこぱこ」とある。「創房」と言う言葉からピンと来る人もいるかもだが、ご主人はあの「らーめん創房 玄」での修行経験がある。味噌、塩、醤油の三味があるが、お勧めは塩。従って注文も「ぱこぱこ極上塩らー麺(700円)」を。14:40頃で、先客1、後客なし。
「ぱこぱこ極上塩らー麺」
 確かに「玄」を彷彿とさせる、クリアで切れのいいスープだが、「玄」と比べるとややシンプルで、その分少し塩分を強めに感じる。それが逆に「玄」とは違った力強さにもなっていて美味しい。このスープだと、醤油をきちんと合わしていれば、また違った良さが出てきそうだ。

 反面、麺はやや平凡かなあ。悪くはないんだけど、こういう切れのあるスープには、もう少ししなやかなタイプの方があるかも知れない。しかし、実は濃厚こってりが多い京都ラーメンの中で、こういうキレで勝負するタイプはお客に受け入れられるのかな。立地も少し駅から離れているし、それがちょっと気になった。

 そろそろ食べ終えて最後に水を一杯と思った所、手が滑ってお冷やポッドをひっくり返してしまった。幸いお客はゼロになってたし、物を壊したりもしなかったが非常に恐縮してしまった。謝罪がてらに少しラーメンの話をしたら盛り上がってしまった。結構あちこちのラーメン店主とお知り合いみたい。熱心に研究されているけど、いろいろと壁もあって大変なようだ。マジメなご主人だし、是非良い方向に向いて欲しいなと思った。

 あ、しまった。一番聞きたかった「ぱこぱこ」の語源聞き損ねた【爆】。
posted by しう at 22:00| ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「鶴はし」/ラーメン

 関西遠征初日四軒目。叡山電鉄と言う路面電車でごとごととやってきたのは「一条寺」駅。地元の人は「遠いですよ」と言っていたが、あの「天天有」の近くだと思えば別に遠くも何ともない(^_^;)。到着してみると、店頭の張り紙には「本日のスープ、鴨、老鶏、身ガラ」とあった。「ラーメン」と「とんこつラーメン」のバリエーションがあるが、ここは迷わず「ラーメン(600円)」を注文。17:10頃で夜の部開始直後の為か、先客、後客ともにゼロ。
「ラーメン」
 最初に出てきたラーメンを見て、一瞬天下一品系かと思うトロっとした白っぽいスープだが、それは表面に浮いた脂のせい。スープ本体は澄んだ醤油色である。一口飲んで「うわ何これ旨ぇ」。スープはオーソドックスなようで複雑なコクがあり、更に例の脂がコクを加える。細かく刻まれたネギの風味も良い。今日は、三軒続けて京都の先進的な味のラーメンを食べているが、如何にも京都らしい、それでいてただ者ではないラーメンが出てきたと言う感じ。

 うーむ、やはり私は、地方遠征では一軒くらいはその地方らしいラーメンを食べないと落ち着かないんだなあ(^_^;)。

 うまいうまいと食べていくと、ラスト近くになってプリコリっとした脂の塊と、ニンニクのスライスが入っているのに気が付いた。これが風味を付けているんだなあ。聞くと、背脂の塩漬けをニンニクと炒めた物だとか。背脂は、普通スープと煮込んでチャッチャと振るのが一般的だが、一工夫加えて効果的に使っている。

 独特の表面の脂はその炒めて乳化した物かと思ったが、違うそうだ。鴨でスープを取ると、スープにこういう脂が自然に浮くんだそうだ。ふーむ。

 麺は京都らしい、ぽくぽくした中細ストレート。超有名店「天天有」のすぐ近くに、こんな好みの味があるとは知らなかった。不覚である。
posted by しう at 21:30| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「らーめんや 亜喜英」/ラーメン

 関西遠征初日五軒目。「鶴はし」の後、18時から営業のここに来たら「本日19時から営業します」の張り紙が(^_^;)。うーむ、横浜からここまで来て撤退は無いわな。待つしかねえなあ、しゃあないなあ。

 で、19時に来たらまだ準備中。おいおいと思ったが、中で準備してる雰囲気はあるので待っていたらすぐに開店。お客さんも心得た物のようで、19時少し前から何人か集まってきた。「ラーメン(580円)」を注文。常連らしい学生さん同士の会話だと「最近は19時開店が多いよね」らしい。今後狙う場合はそれを心得てどうぞ。
「ラーメン」
 出てきたラーメンは、スープの粘度が実に高い。トロミ感、ざらつき感で言うと、「魁龍」とか「まりお流」とか、そういう全国区の店に匹敵する。が、その割には脂感や獣臭さはあまり感じない。いくら下処理を丁寧にして匂いを抑えても、もう少し豚や鶏のクセは出てくる物だが、店内書きによると「骨を水だけで焚いた」そう。どちらかと言うと、ジャガイモのポタージュを飲んでいるようなさっぱりした濃厚さだ。どんな秘訣があるのか聞いてみたい。

 麺は京都らしい中細のぽくぽく麺。今回の遠征では、これまでに無い程バラエティに富んだスープを食べているが、やはり麺は(「高倉二条」を除いて)基本的に京都スタイルのようだ。

 それにしても、驚いたのは学生さんが頼んでいた「大盛りライス」。小振りの丼に、マンガのようにご飯が山盛り。おそらく、普通に大盛りに盛った後、更に一杯分くらいが積まれていると思われる。あれで150円かあ。唐揚げもかなりボリュームがあったし腹ぺこ学生の強い味方だな、ここは。

 唐揚げ、テイクアウトしてビールのアテにすれば良かった【爆】。
posted by しう at 21:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「坦担」/冷やし担担麺

 関西遠征初日六軒目。閉店30分前の20:30頃で、だいたい満席プラスマイナスα。多少の待ちが出来る事もあった。この時間で、駅からも結構遠いのに繁盛してるわ。暑い中を動き回って本日6杯め。あと一杯重そうなのが残ってると言うことで、ちょっと体力的に熱い担々麺の自信が無く、「冷やし担担麺(並)700円」を注文した。営業時間1130〜1500、1730〜2100。来店のタイミングは思ってたよりギリギリ。途中で見つけた「ガッツリ」に先に入っていたらヤバかったかも?
「冷やし担担麺」
 出てきたラーメンをカウンターから下ろすときにひんやりした。器まできっちり冷やしてあるのは好印象だな。ゴマダレがベースらしい甘いスープにラー油の辛味。担々麺と言う割にはナッツの風味は少なめかな。シャキシャキした野菜はタマネギを刻んであるのかな。何となくらっきょうみたいな風味もある。これに加わった挽肉が、全体の味の厚みを増している感じ。

 冷たいし適度に辛いし、夏ばてになっても食べやすそう。軽い酸味もあるけど、熱い担々麺でもこれがあるのかは不明。この味なら、通常の担々麺も試してみたくなった。今回は使わなかったけど、卓上に「粉トウガラシ」「辛味とニンニク風味」「コクと辛味」(だっけかな)の調味料もあるし。おそらく、通っても飽きが来ない味だと思った。
posted by しう at 20:30| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆「ガッツン」/こってり

 関西遠征初日七軒目。中野の「青葉」の店舗から、外壁代わりの扉を全部取っ払ってビニールシートに掛け替えたようなオープン店舗。21:40頃で先客1。「あっさり」もあるけど、ここの評判を聞いたなら「こってり並(630円)」を注文するしか無かろうもん。
「こってり(並)」
 ラーメンは、ある意味先ほどの「亜喜英」にちょっと似た、物理的な粘度の高いタイプ。京都ではもともと「天下一品」と言う鶏ガラベースの濃厚ドロドロラーメンがあるが、ここは(亜喜英も)トンコツと鶏ガラ、更に魚介を加えた、謂わば「ニューウェーブドロドロ和風ちょっと加えラーメン@京都」ってとこだろうか。

 和風豚骨は東京ではもう石を投げたら看板に当たる程のブームだ。京都も、今日食べた中では「しゃかりき」「高倉二条」「亜喜英」そして「ガッツリ」が、広い意味で「和風トンコツ醤油」と言える。だが、こういう超ドロドロに魚介と言うパターンは全国的に見てもあまり無いように思う。単独の店としては幾つかありそうだが。

 閑話休題。ラーメンの味は、結構旨味成分が強い。また「亜喜英」ではあまり重みを感じないトロミだったが、こちらはラーメンの王道の脂感をしっかり感じる。若い人にはこっちの方が受けるかもしれない。が、四十路の今日7軒目には結構ダメージがあった(^_^;)。
posted by しう at 20:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | ラーメン食べ歩き【京都府】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。