ここは、私にとっては首都圏でもトップクラスに好きな店だが、今回は三年ぶり近いかも。あまりに久々なんで、一度は店頭を通り過ぎてしまった【爆】。それでもご主人はしっかり覚えていてくれて、以前と同じ笑顔で向かえてくれた。15時少し前で先客3、後客は無し。パネルには、「つけそば」はともかく初めて見る「あえそば」もある。気にはなったが、やはり久しぶりなんで基本の「一二三そば(900円)」+「大盛り茎わかめ(150円)」を注文した。
「一二三そば+大盛り茎わかめ」相変わらず丁寧は仕事に見ほれているうちにラーメンが完成。ああ〜、いい香りだなあ。そば粉入りの、こりっとした麺も変わらず。茎わかめの食感も良い。全てが丼の中で調和した一つの世界だな。ああおいしい。
「あえそば」が気になりつつも三杯目。お腹具合はやや重め。こりゃ少しスープをセーブするかと思うが、あと一口、また一口が全然止まらん。温度が下がってきてまた味の出方が変化してきたし、あ、そういえば卓上のトウガラシを入れるとまた味が引き締まるんだ……。無理矢理ではなく、ごく自然に結局完食してしまった。ふー、美味かったあ。
結局腹一杯で、「あえそば」は断念した。なに、また来ればいいのさ。食後しばらく店主と話が弾んだ。「あえそば」や「つけそば」の話から限定品、新メニューへの話になった時、「確かにいろいろ試してみたいと思う事もあるけど、やはりまず基本の三品をちゃんと作って味を向上させるのが最優先だと思います。その上で、出来る範囲でいろいろやって行きます」との事。
作り手ではない私が「我が意を得たり」と言うと生意気だが、本当にその通りだと思う。余力さえあるならいくらでも新作・限定品をやってもいいだろうが、大前提は基本メニューをおろそかにしない事だと思う。それを忘れて、客寄せの奇策に新メニューを乱発する店は、次第に力を失っていくように思う。
匠ゆうじと言う天才の作った味をここまで守り、向上させ、そして店を広げず支持を得てきた工藤店主の口から出ると、この上ない説得力がある。ああ、久しぶりに来てよかったな。何年かぶりに来ても向かえてくれる、大切な店だ。今度はあまり時間をおかずに再訪したい。
そういえば、先客で来ていたカップル。どうやら男性はそれなりに通ってる人で、女性は彼に案内されて初めてやってきたらしいが、よほど気に入ったようで50回くらい「おいしい!」を連発していた(^_^;)。冗談ではなく、麺をすすっては「美味しい」、スープを一口飲んで「美味しい」。凄かった。




しかし。大学に入って、ひさしぶりに食べに行ったときには、店主はもうかわっていたし、味もかなり変わっていて、がっかりでした。なんだか、薀蓄たれたような張り紙が下品だったし、スープは濃くなっていました。もう行くことはないと思います。