作っているのを見ていると、雪平鍋にスープと蛤を入れて先に焚いている。スープの香りを飛ばさない為に直前まで沸騰させないのか、それとも蛤のダシをこの時点で新鮮に取る為か、どっちかかな。

ラーメンは、半濁の白っぽいスープ。通常の「胡心房」のラーメンと比べるとさらっとした感じだ。飲んでみると、麹と言うか日本酒と言うか、独特の風味があってふんわりと柔らかい味わいだ。これが蛤のダシなのかなあ。また香油が浮いているようで、時々口に入ると風味のアクセントになる。
麺は豆乳麺を使っているとか。以前、矢野口で食べた物より、つるんとして歯ごたえも良くなってるように思う。スープの独特の風味と麺の甘味がよく合っている。具ではやはり蛤に存在感があるなあ。大粒で、ちゅっと中からエキスが出てくるのがたまらない。ここの所、蛤やアサリなど、貝を効果的に使ったラーメンによくお目にかかるような気がする。メンマ代わりの焼いたタケノコも「春」を感じさせてなかなかだ。
チャーシューはどういう訳か丼の底にあって、かなり食べ進んだ時点で出てきた。おかげですっかり温まって、とろとろに柔らかくなっていた。蛤や白髪ネギなどをトッピングしてたら、ラーメンの表面にチャーシューを置くスペースが無くなりでもしたかな?
白髪ネギの上に、微少な花か実のような物があり、「これは何?」と聞いたらハーブだそうだ。「しうさんは興味ないだろうけど、これ美白効果があるのよ」だそうで。そ、そりゃまあ確かに美白にはあまり興味は無いが(^_^;)、これで少しはキレイになったかしら、うふ♪。
こちらの店はいつも気持ちのいい接客で、楽しい気分になれます。
接客は、女性店主ならではの柔らかさがいいですね。