最初に言われた通りゆで時間がかかるので、後から来た人のラーメンがどんどん提供される。しかし、「極太麺」と言うまでもなく隣の人が食べてる標準麺でも、充分太麺の部類だが…と思っていたが、出てきた「極太麺」は太さの次元が違った。誇張ではなく割り箸より太いじゃねーの【爆】。


「えびラーメン極太麺」「その極太麺」
「ラーメン」の語源として「柳のように細い麺だから柳麺」から出たと言う一説もあったと思うが、こりゃ柳どころか材木だわ。うーむ、私は未食だが、話に聞く「蓮爾」@向ヶ丘遊園の麺がこんな感じなのかな? だとしたら、それもいろいろ微妙な話ではあるんだが。
ラーメン全体のスタイルは、こってりしたスープに液油と背脂が浮き、太麺が入り、その上にはモヤシとキャベツ。更にチャーシューを豚と呼ぶなど、どう見ても二郎インスパイアだ。「えびラーメン」なので、そこに更にエビの香味が入り、インパクトを増している。「大山」の創始者である影島店主が「二郎」のラーメンにエビ風味を足した人気メニュー「MO」を開発した事はあまりにも有名だから、そういう意味じゃ不自然では無いのだが……。これ、影島店主直伝なのかな?
問題の極太麺は、本当に太い。うどんと比較してもかなり太めな上、角断面で厚みもある。しかも加水が低いらしく、しなやかさや滑らかさよりもひたすら「小麦密度」を高くした感じで、すすれるような物ではない。せいぜい1〜2本を口に運び、もぎゅもぎゅとかみ砕く感じ。
個人的には、日本の麺(うどん、そば、ラーメン)は、「すする」のが大きな魅力だと思っている。「音を立ててずっずっと麺をすする」のを許容する食文化はあまり無く、日本人の麺好きもその食文化が支えてるんじゃないかと勝手に思ってるんだが、この麺はその「すする楽しみ」は完全にスポイルしてるな。「麺を食べる」と言うより「たまたま少し細長く切った小麦の練り物を口に押し込む」と言う印象。そういう意味じゃ、麺じゃなくパスタを食べる感覚に近いかも。
逆に言うと「歯ごたえ」「噛み堪え」に関しては猛烈に強い。多少バランスを崩してでも歯ごたえを追求しているから、ひたすらに強い麺が好みだと、もう代用が出来ない唯一無二の麺だと思うかも。
何はともあれ、「噛む回数」としては日本一クラスのラーメンかも(^_^;)。この強すぎる麺に強いスープを合わせた意味は分かるが、食べ終えた時にはアゴが疲れ切っていた【爆】。