この店はラーメン店の入れ替わりが激しい物件に入った新店。先日までは
「一華亭」が入っていた場所だ。私が知る限りでも三軒目、しかもここ2年ほどの話である。さて、今回は長持ちしてくれるといいんだが。
事前の情報でウリは「伊勢えびラーメン」と聞くいていた。まるで北海道か伊豆あたりでの観光客相手のキワモノ系じゃないかとも思うが、これがなかなかどうして美味しかった。
19時頃到着で先客2、後客2。基本スタイルは、ウリの「伊勢えびラーメン」「和風ラーメン」「担々麺」の三本立て。私は伊勢えびラーメン(890円)。同行者が和風ラーメンを。
「伊勢海老ラーメン」 伊勢えびラーメンは、茶濁した味噌ラーメンの上に「えび子みそ」なるペーストが詰まっていて、えびの身はない。聞くところによると、伊勢えびはダシと、「えび子みそ」の容器として使われていて具材では無いらしい。またえび子とえび味噌、エキスを練り合わせたのがこの「えび子みそ」だそう。これまでラーメンで使われる海老と言えば、まず
「武蔵」で有名になった香り油、次に
「縁や」が使ったスープに溶くペーストなどがあるが、えび子を使ったと言うのは私は初耳だ。
まずそのままスープを飲むと、海老のダシと味噌の味。動物系もあるのかな。「寿司屋で出てくる甘エビ頭の味噌汁をぐっとラーメン寄りにしてみました」と言う感じ。海老独特の磯の風味がやや強めで、これを生臭みと取るかワイルドさと取るかで評価が分かれるかも。麺は中くらいのほぼストレート。ややつるつるして、スープの乗りが悪い気がした。
殻に詰まった「えび子みそ」を溶くと、旨味、深み、コクがぐっと広がる。それに伴ってワイルドさも広がるから、これまた評価が分かれるかも。個人的には「スープ」と言うより「漁船の上で贅沢に作った味噌ベースの伊勢えび鍋」のような印象。いや、漁船の上で鍋などつついた事はないけど(^_^;)。
具材はチャーシュー、タケノコ(?)。チャーシューは「釜焼き」とあるように、多分煮豚ではなく正式の叉焼に近い物。タケノコは、これは何だろ。穂先メンマとも属うし、一般的なタケノコにしては細長い。ベビーコーンのタケノコ版のような感じ。
同行者の「和風ラーメン」も味見してみた。
「和風ラーメン」 こちらは、何かとギミックが多い「伊勢海老ラーメン」に対して一転、ごくオーソドックスな澄んだ魚族系。色合いからして塩ラーメンかな。伊勢海老ラーメンの風味が強すぎて、細かい味わいは判らなかった【爆】。麺は細麺をチョイスするなど、芸の細かさが光る。
全体的にちょっと荒削りな印象は残るが、インパクト充分。また来てみたいと思った。そういえば、店名の
「羅漢果」ってどういう意味だろう。確か中国の族実で、これを隠し味に使ったと言うラーメン店もどこぞやにあったような気がするが、「伊勢海老」と「羅漢果」がどう繋がるんだろう(^_^;)。もしかして、ここでも隠し味に使ってたりするんだろうか。
posted by しう at 16:00| ☔|
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